コーヒーについてのお役立ち情報
コーヒーは鮮度7割、豆質2割、他1割→豆は食材、抽出は料理です | ハウカフェ
正直コーヒーの美味しさはとにもかくにもまず鮮度です。詳しくはコーヒーは一瞬でマズくなる→焙煎後3日、挽いて1分、淹れて1分をご覧ください。 どんなにいい豆でいい焙煎をしても古くなった豆は甘みも香りもコクもない土のような味がしますし、淹れて放置したコーヒーは酸っぱくてマズいです。美味しいコーヒーを飲みたければとにかく鮮度にこだわっていただきたいです。 コーヒーは食物の一種で、抽出とは料理の一種ですから、やはり冷えたお弁当より、新鮮な食材で作った熱々の出来立て料理の方が当然美味しいわけです。朝採れレタスを洗ってすぐお出すするのと一週間前に収穫したレタスをちぎって1時間してからお出しするのでは味が違うのと同じです。 また、鮮度を保てる場合、味は豆を選んだ時点でほぼ決まります。正直美味しい豆であれば適当に目分量で焙煎して適当にコーヒーメーカーで淹れても十分美味しいです。 とはいえ個性にあった仕上げ方はありますので、味のイメージによって選ぶ豆が決まり、焙煎や抽出の仕方が決まります。当店では細かい産地や品種、焙煎方法ではなく、イメージで豆を選んでいただく方法をお勧めしています。 普段使いはこれで決まり!店長も毎日飲んでるナッツスイーツホット(送料無料) ところで普通の料理ではもっと簡単においしくする方法がありますよね。そうです、調味料です。普段ブラック派の方も、ぜひお砂糖やミルクやフレーバーシロップを使ってよりおいしいアレンジを見つけていただきたいです。 最高の一杯に出会えますように!
コーヒーは鮮度7割、豆質2割、他1割→豆は食材、抽出は料理です | ハウカフェ
正直コーヒーの美味しさはとにもかくにもまず鮮度です。詳しくはコーヒーは一瞬でマズくなる→焙煎後3日、挽いて1分、淹れて1分をご覧ください。 どんなにいい豆でいい焙煎をしても古くなった豆は甘みも香りもコクもない土のような味がしますし、淹れて放置したコーヒーは酸っぱくてマズいです。美味しいコーヒーを飲みたければとにかく鮮度にこだわっていただきたいです。 コーヒーは食物の一種で、抽出とは料理の一種ですから、やはり冷えたお弁当より、新鮮な食材で作った熱々の出来立て料理の方が当然美味しいわけです。朝採れレタスを洗ってすぐお出すするのと一週間前に収穫したレタスをちぎって1時間してからお出しするのでは味が違うのと同じです。 また、鮮度を保てる場合、味は豆を選んだ時点でほぼ決まります。正直美味しい豆であれば適当に目分量で焙煎して適当にコーヒーメーカーで淹れても十分美味しいです。 とはいえ個性にあった仕上げ方はありますので、味のイメージによって選ぶ豆が決まり、焙煎や抽出の仕方が決まります。当店では細かい産地や品種、焙煎方法ではなく、イメージで豆を選んでいただく方法をお勧めしています。 普段使いはこれで決まり!店長も毎日飲んでるナッツスイーツホット(送料無料) ところで普通の料理ではもっと簡単においしくする方法がありますよね。そうです、調味料です。普段ブラック派の方も、ぜひお砂糖やミルクやフレーバーシロップを使ってよりおいしいアレンジを見つけていただきたいです。 最高の一杯に出会えますように!
コーヒーの味の変化は早い→焙煎後3日、挽いて1分、淹れて1分
このサイトの名前にもある通り、コーヒーは生鮮食品です。時間と共に味が変わっていきます。 ホットコーヒー、特にブラックの味が苦手という方の多くはコーヒー抽出後に時間が経ってから飲んでいるからだと思っています。(アイスコーヒーや水出しアイスコーヒーはまた別の楽しみ方がありますので今回はホットコーヒーの話に限定させてください。) コーヒーは時間が経つと酸っぱさが増しやすく、味が変わって行きます。それがいい変化なのかは豆の種類や焙煎によっても大きく変わるものの、お手軽に味を安定させるにはまず鮮度に着目してみてください。それも焙煎後の豆の鮮度よりも、挽いてから口に入れるまでの鮮度が味に大きく関わります。 ただ、お店で抽出直後のままのコーヒーをお出しするのはめちゃくちゃハードルが高いのです。なぜなら豆を挽いた瞬間から、抽出中、抽出後もどんどん味が変わっていくので最初の味を保てるのが長く見ても数分しかないからです。広めのお店だとお席までお持ちするだけでも1分以上かかってしまうこともあり、かなり大変です。。。 法的に記載するものではなく「どんなコーヒーでも最初の味を保てる」という意味での本当の賞味期限は大体↓ぐらいだと感じます。(浅煎りホットの例) 生豆:うまく保存すると20年以上持つと言われている 焙煎:ベストは三日目、限界は一週間。 挽く:ベストは直後、1分ぐらいすると結構香りが飛び始める。 飲む:淹れ終わってからもどんどん味が変わって1分程度で印象が変わる。 保存:真空パックして冷凍保存がおすすめ。 イメージとしては、お米を精米すると日に日に味が変わるし、炊き立てと冷飯は味の種類が違うよねというのに近いです。それが好きか嫌いかは別にして、変化することは事実です。 まずはお店で挽きたて淹れたてを手軽に味わってみたい!という方はスタバでコーヒープレスを頼んでみてください。普通のドリップとは違った味わいのものが出てきます。参照:コーヒーが嫌いな方へ→まずはスタバで「ハウスをプレスで1分前に こちらを美味しいと感じる方は鮮度に違和感があったのかもしれません。 本当は丁寧な焙煎や抽出をしたコーヒーはかなり長い間味の変化を楽しめるのですが、お口に合ういい豆がお近くで手に入るとも限らないので、まずは鮮度に着目してみました。 コーヒー自体があまり美味しいと思えないという方、手元の豆で手軽に美味しく飲みたい方は挽いたらすぐ淹れる、淹れたらすぐ飲むというのを意識していただき、淹れたての新鮮なコーヒーを試してみていただきたいと思っています。 そしていつかコーヒーが大好きになって冷めても美味しいお豆で是非飲んでいただきたいです! 最高の一杯に出会えますように。
コーヒーの味の変化は早い→焙煎後3日、挽いて1分、淹れて1分
このサイトの名前にもある通り、コーヒーは生鮮食品です。時間と共に味が変わっていきます。 ホットコーヒー、特にブラックの味が苦手という方の多くはコーヒー抽出後に時間が経ってから飲んでいるからだと思っています。(アイスコーヒーや水出しアイスコーヒーはまた別の楽しみ方がありますので今回はホットコーヒーの話に限定させてください。) コーヒーは時間が経つと酸っぱさが増しやすく、味が変わって行きます。それがいい変化なのかは豆の種類や焙煎によっても大きく変わるものの、お手軽に味を安定させるにはまず鮮度に着目してみてください。それも焙煎後の豆の鮮度よりも、挽いてから口に入れるまでの鮮度が味に大きく関わります。 ただ、お店で抽出直後のままのコーヒーをお出しするのはめちゃくちゃハードルが高いのです。なぜなら豆を挽いた瞬間から、抽出中、抽出後もどんどん味が変わっていくので最初の味を保てるのが長く見ても数分しかないからです。広めのお店だとお席までお持ちするだけでも1分以上かかってしまうこともあり、かなり大変です。。。 法的に記載するものではなく「どんなコーヒーでも最初の味を保てる」という意味での本当の賞味期限は大体↓ぐらいだと感じます。(浅煎りホットの例) 生豆:うまく保存すると20年以上持つと言われている 焙煎:ベストは三日目、限界は一週間。 挽く:ベストは直後、1分ぐらいすると結構香りが飛び始める。 飲む:淹れ終わってからもどんどん味が変わって1分程度で印象が変わる。 保存:真空パックして冷凍保存がおすすめ。 イメージとしては、お米を精米すると日に日に味が変わるし、炊き立てと冷飯は味の種類が違うよねというのに近いです。それが好きか嫌いかは別にして、変化することは事実です。 まずはお店で挽きたて淹れたてを手軽に味わってみたい!という方はスタバでコーヒープレスを頼んでみてください。普通のドリップとは違った味わいのものが出てきます。参照:コーヒーが嫌いな方へ→まずはスタバで「ハウスをプレスで1分前に こちらを美味しいと感じる方は鮮度に違和感があったのかもしれません。 本当は丁寧な焙煎や抽出をしたコーヒーはかなり長い間味の変化を楽しめるのですが、お口に合ういい豆がお近くで手に入るとも限らないので、まずは鮮度に着目してみました。 コーヒー自体があまり美味しいと思えないという方、手元の豆で手軽に美味しく飲みたい方は挽いたらすぐ淹れる、淹れたらすぐ飲むというのを意識していただき、淹れたての新鮮なコーヒーを試してみていただきたいと思っています。 そしていつかコーヒーが大好きになって冷めても美味しいお豆で是非飲んでいただきたいです! 最高の一杯に出会えますように。
コーヒーのフィルターの違いは?→ペーパー、金属、ネル、陶器 | ハウカフェ
ペーパー:悪いところを引き算してくれるお勧めフィルター 金属:美味しい豆ならこれが一番!古い豆には使わないで。 ネル:お店の味に。メンテは結構大変。 陶器:お洒落で甘くて美味しいけどメンテがもっと大変
コーヒーのフィルターの違いは?→ペーパー、金属、ネル、陶器 | ハウカフェ
ペーパー:悪いところを引き算してくれるお勧めフィルター 金属:美味しい豆ならこれが一番!古い豆には使わないで。 ネル:お店の味に。メンテは結構大変。 陶器:お洒落で甘くて美味しいけどメンテがもっと大変
「豆自体の酸味と古いコーヒーの酸味は違う」とは?→酸味は大きく分けて3種類
周りのコーヒー好きの方に題名のような話を熱く語られた方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。コーヒーの酸味には大きく分けると3種類あります。 豆自体が成分として持っている酸味 焙煎中に豆の成分が変化して出てくる酸味 抽出後に成分が変化して出てくる酸味 コーヒー好きの人が「劣化した時の酸味とは違う、豆自体の酸味」と呼んでいるのは前者二つで、最後のが「古いコーヒーの酸味」「冷めたコーヒーの酸味」などと呼ばれるものです。 確かに違うは違うんです。イメージとしてはレモン的な酸っぱさとお酢的な酸っぱさの違いみたいな感じです。(実際に成分としても近いものが入っています。)割合的には、米酢を飲むよりはレモンスカッシュの方が美味しいと感じる方が多いと思うので、そういう意味で「全然違う」と言われるわけです。 とはいえ、そもそもコーヒーというものは、たとえレモン的であろうと酸っぱさと苦味が同居しつつ味自体はないわけですから、本能的に体が拒否してしまうという方がいらっしゃるのも不思議ではない飲み物です。(同じ傾向のあるビールも最初から好きな方は多くないですよね。) なので(この記事が必要ないほどご自身の好みを把握していらっしゃる方以外は)、無理をしてコーヒーの酸味を知ろうとするよりは、最初から酸っぱくないコーヒーを選ぶ方が幸せなコーヒーライフを送れると思っています。うちでいうとこれがおすすめです。 ナッツスイーツ・ブラジル〜コーヒー初心者さんにもお勧めの超万能豆〜ドリップバッグ4個セット スタバならハウスブレンド、街の喫茶店ならブラジルを選んで、できればちょっと薄めに淹れてもらって、サーブされたら即飲んでいただくと酸味を避けて楽しんでいただけると思います。 豆の種類とは無関係に出てくる酸味を抑えるためには コーヒーは一瞬でマズくなる→焙煎後3日、挽いて1分、淹れて1分 コーヒーが嫌いな方へ→お湯で薄めてください コーヒーが嫌いな方へ→まずはスタバで「ハウスをプレスで1分前」 を是非ご参照ください! 最高の一杯に出会えますように。
「豆自体の酸味と古いコーヒーの酸味は違う」とは?→酸味は大きく分けて3種類
周りのコーヒー好きの方に題名のような話を熱く語られた方も結構いらっしゃるのではないでしょうか。コーヒーの酸味には大きく分けると3種類あります。 豆自体が成分として持っている酸味 焙煎中に豆の成分が変化して出てくる酸味 抽出後に成分が変化して出てくる酸味 コーヒー好きの人が「劣化した時の酸味とは違う、豆自体の酸味」と呼んでいるのは前者二つで、最後のが「古いコーヒーの酸味」「冷めたコーヒーの酸味」などと呼ばれるものです。 確かに違うは違うんです。イメージとしてはレモン的な酸っぱさとお酢的な酸っぱさの違いみたいな感じです。(実際に成分としても近いものが入っています。)割合的には、米酢を飲むよりはレモンスカッシュの方が美味しいと感じる方が多いと思うので、そういう意味で「全然違う」と言われるわけです。 とはいえ、そもそもコーヒーというものは、たとえレモン的であろうと酸っぱさと苦味が同居しつつ味自体はないわけですから、本能的に体が拒否してしまうという方がいらっしゃるのも不思議ではない飲み物です。(同じ傾向のあるビールも最初から好きな方は多くないですよね。) なので(この記事が必要ないほどご自身の好みを把握していらっしゃる方以外は)、無理をしてコーヒーの酸味を知ろうとするよりは、最初から酸っぱくないコーヒーを選ぶ方が幸せなコーヒーライフを送れると思っています。うちでいうとこれがおすすめです。 ナッツスイーツ・ブラジル〜コーヒー初心者さんにもお勧めの超万能豆〜ドリップバッグ4個セット スタバならハウスブレンド、街の喫茶店ならブラジルを選んで、できればちょっと薄めに淹れてもらって、サーブされたら即飲んでいただくと酸味を避けて楽しんでいただけると思います。 豆の種類とは無関係に出てくる酸味を抑えるためには コーヒーは一瞬でマズくなる→焙煎後3日、挽いて1分、淹れて1分 コーヒーが嫌いな方へ→お湯で薄めてください コーヒーが嫌いな方へ→まずはスタバで「ハウスをプレスで1分前」 を是非ご参照ください! 最高の一杯に出会えますように。
「コーヒーは生鮮食品」?保存食?→好きな味による | ハウカフェ
私、村上はコーヒーは生鮮食品だと本気で思っております。 理由はコーヒーは一瞬でマズくなる→焙煎後3日、挽いて1分、淹れて1分に書きました通り、実体験としてあっという間にコーヒーの味が落ちていくのを毎日実感しているからです。 生鮮食品ではないという意見 ところで「コーヒー 生鮮食品」で検索すると上位に出てくるこちらのブログでは逆に「コーヒーは生鮮食品ではない」という立場で執筆していらっしゃいます。 珈琲は本当に生鮮食品ですか? | エランズカフェ (errant.biz) 残念ながらお店自体は2019年に閉店してしまったらしいのですが、とても誠実で素敵な文章だなと思いました。愛に溢れつつ理路整然とした文章で本当に勉強になります。是非ご覧ください。 なぜ逆の意見が出るのか 理想とする味わいのイメージが大きく違う(むしろ真逆に近い)からなのかなと思います。 エランズカフェさんの場合、文章を拝見する限りこういった哲学をお持ちのように感じます。 深煎り中心(しっかりと中まで火を通して化学変化させきる方針) シングルオリジンよりはブレンド重視 ご提供しやすい豆を選んで技術でおいしさを完全に引き出す 昔ながらの名店はこちらの考え方に近いところが多いように思います。 一方私の好みはこんな感じです。 ホット用は中炒り中心(豆の味をできるだけ残しつつ嫌な酸味を極力抑える方針) できるだけシングルオリジンを中心に必要に応じて少しブレンドする方向 まず豆自体の味で選び、技術のない方でも同じ味になるように調整 サードウェーブ以降の豆選びに影響されているカフェは全体的にこちらに近いかもしれません。 深煎り中心でどっしりとした味わいを目指す場合、エランズカフェさんのおっしゃる通り中心までしっかりと火を入れることを基本とし、その結果水分量がギリギリまで減るのでかなり豆の持ちが良くなります。 この場合、焙煎後に数週間や数ヶ月熟成させることが可能になり、複雑な味わいが生まれます。 一方、豆の個性をそのまま残すしてゴクゴク飲めるような焙煎の場合(浅煎りというと酸味を生かしたすっきり!みたいなイメージになるので、酸味が苦手な私としてはあんまり浅煎りとは言いたくないんですが、浅いか深いかでいったら浅いです笑)、水気を含んだまま成分が変化していくことになります。 基本的に水分量が多い食品はすぐに味が変わり、少ない食品は長期保存に向きます。火を入れないカレーは二日で痛み、カピカピのサラミはいつまでも腐らないのと同じ原理です。 結局どちらがいいのか この辺りは完全に好みだと思っています。意地悪な言い方をすると、焙煎の良し悪しにかかわらず本質的に深煎り好きから見た浅煎りは生焼けで浅煎り好きから見た深煎りは焦げだという風にも捉えられるからです。 最近は私と同じように「コーヒーは生鮮食品だ」と思っていらっしゃる方が多いように感じるのですが、これも単に味の流行りの問題な気がしています。 どっしりした昔ながらのコーヒーがお好きな方は熟成を楽しみ、サードウェーブ以降の豆の味を楽しむ感じがお好きな方は鮮度を楽しんでいただければと存じます。 同じような観点で焙煎について書いたこちらも是非ご覧ください。...
「コーヒーは生鮮食品」?保存食?→好きな味による | ハウカフェ
私、村上はコーヒーは生鮮食品だと本気で思っております。 理由はコーヒーは一瞬でマズくなる→焙煎後3日、挽いて1分、淹れて1分に書きました通り、実体験としてあっという間にコーヒーの味が落ちていくのを毎日実感しているからです。 生鮮食品ではないという意見 ところで「コーヒー 生鮮食品」で検索すると上位に出てくるこちらのブログでは逆に「コーヒーは生鮮食品ではない」という立場で執筆していらっしゃいます。 珈琲は本当に生鮮食品ですか? | エランズカフェ (errant.biz) 残念ながらお店自体は2019年に閉店してしまったらしいのですが、とても誠実で素敵な文章だなと思いました。愛に溢れつつ理路整然とした文章で本当に勉強になります。是非ご覧ください。 なぜ逆の意見が出るのか 理想とする味わいのイメージが大きく違う(むしろ真逆に近い)からなのかなと思います。 エランズカフェさんの場合、文章を拝見する限りこういった哲学をお持ちのように感じます。 深煎り中心(しっかりと中まで火を通して化学変化させきる方針) シングルオリジンよりはブレンド重視 ご提供しやすい豆を選んで技術でおいしさを完全に引き出す 昔ながらの名店はこちらの考え方に近いところが多いように思います。 一方私の好みはこんな感じです。 ホット用は中炒り中心(豆の味をできるだけ残しつつ嫌な酸味を極力抑える方針) できるだけシングルオリジンを中心に必要に応じて少しブレンドする方向 まず豆自体の味で選び、技術のない方でも同じ味になるように調整 サードウェーブ以降の豆選びに影響されているカフェは全体的にこちらに近いかもしれません。 深煎り中心でどっしりとした味わいを目指す場合、エランズカフェさんのおっしゃる通り中心までしっかりと火を入れることを基本とし、その結果水分量がギリギリまで減るのでかなり豆の持ちが良くなります。 この場合、焙煎後に数週間や数ヶ月熟成させることが可能になり、複雑な味わいが生まれます。 一方、豆の個性をそのまま残すしてゴクゴク飲めるような焙煎の場合(浅煎りというと酸味を生かしたすっきり!みたいなイメージになるので、酸味が苦手な私としてはあんまり浅煎りとは言いたくないんですが、浅いか深いかでいったら浅いです笑)、水気を含んだまま成分が変化していくことになります。 基本的に水分量が多い食品はすぐに味が変わり、少ない食品は長期保存に向きます。火を入れないカレーは二日で痛み、カピカピのサラミはいつまでも腐らないのと同じ原理です。 結局どちらがいいのか この辺りは完全に好みだと思っています。意地悪な言い方をすると、焙煎の良し悪しにかかわらず本質的に深煎り好きから見た浅煎りは生焼けで浅煎り好きから見た深煎りは焦げだという風にも捉えられるからです。 最近は私と同じように「コーヒーは生鮮食品だ」と思っていらっしゃる方が多いように感じるのですが、これも単に味の流行りの問題な気がしています。 どっしりした昔ながらのコーヒーがお好きな方は熟成を楽しみ、サードウェーブ以降の豆の味を楽しむ感じがお好きな方は鮮度を楽しんでいただければと存じます。 同じような観点で焙煎について書いたこちらも是非ご覧ください。...