「コーヒーは生鮮食品」?保存食?→好きな味による | ハウカフェ

私、村上はコーヒーは生鮮食品だと本気で思っております。

理由はコーヒーは一瞬でマズくなる→焙煎後3日、挽いて1分、淹れて1分に書きました通り、実体験としてあっという間にコーヒーの味が落ちていくのを毎日実感しているからです。

生鮮食品ではないという意見

ところで「コーヒー 生鮮食品」で検索すると上位に出てくるこちらのブログでは逆に「コーヒーは生鮮食品ではない」という立場で執筆していらっしゃいます。

珈琲は本当に生鮮食品ですか? | エランズカフェ (errant.biz)

残念ながらお店自体は2019年に閉店してしまったらしいのですが、とても誠実で素敵な文章だなと思いました。
愛に溢れつつ理路整然とした文章で本当に勉強になります。
是非ご覧ください。

なぜ逆の意見が出るのか

理想とする味わいのイメージが大きく違う(むしろ真逆に近い)からなのかなと思います。

エランズカフェさんの場合、文章を拝見する限りこういった哲学をお持ちのように感じます。

  • 深煎り中心(しっかりと中まで火を通して化学変化させきる方針)
  • シングルオリジンよりはブレンド重視
  • ご提供しやすい豆を選んで技術でおいしさを完全に引き出す

昔ながらの名店はこちらの考え方に近いところが多いように思います。

一方私の好みはこんな感じです。

  • ホット用は中炒り中心(豆の味をできるだけ残しつつ嫌な酸味を極力抑える方針)
  • できるだけシングルオリジンを中心に必要に応じて少しブレンドする方向
  • まず豆自体の味で選び、技術のない方でも同じ味になるように調整

サードウェーブ以降の豆選びに影響されているカフェは全体的にこちらに近いかもしれません。

深煎り中心でどっしりとした味わいを目指す場合、エランズカフェさんのおっしゃる通り中心までしっかりと火を入れることを基本とし、その結果水分量がギリギリまで減るのでかなり豆の持ちが良くなります。

この場合、焙煎後に数週間や数ヶ月熟成させることが可能になり、複雑な味わいが生まれます。

一方、豆の個性をそのまま残すしてゴクゴク飲めるような焙煎の場合(浅煎りというと酸味を生かしたすっきり!みたいなイメージになるので、酸味が苦手な私としてはあんまり浅煎りとは言いたくないんですが、浅いか深いかでいったら浅いです笑)、水気を含んだまま成分が変化していくことになります。

基本的に水分量が多い食品はすぐに味が変わり、少ない食品は長期保存に向きます。
火を入れないカレーは二日で痛み、カピカピのサラミはいつまでも腐らないのと同じ原理です。

結局どちらがいいのか

この辺りは完全に好みだと思っています。
意地悪な言い方をすると、焙煎の良し悪しにかかわらず本質的に深煎り好きから見た浅煎りは生焼け浅煎り好きから見た深煎りは焦げだという風にも捉えられるからです。

最近は私と同じように「コーヒーは生鮮食品だ」と思っていらっしゃる方が多いように感じるのですが、これも単に味の流行りの問題な気がしています。

どっしりした昔ながらのコーヒーがお好きな方は熟成を楽しみ、サードウェーブ以降の豆の味を楽しむ感じがお好きな方は鮮度を楽しんでいただければと存じます。

同じような観点で焙煎について書いたこちらも是非ご覧ください。

コーヒーの焙煎(ロースト)で味は変わる?→お肉の焼き加減と一緒

最高の一杯に出逢えますように。

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