スーパーで間違いにくいコーヒーの買い方→個包装を買う
コーヒーの粉をスーパーなどで買ってくる場合、つまり普通のご家庭の楽しみ方のおいしさとは大きく三つに分かれると考えています。
- 豆そのものの美味しさ
- 雰囲気(おしゃれ感、美味しそう感)
- 保存性(どれだけ製造時の味を保てるか)
一見「おいしさ」という言葉だけに注目すると 豆>>雰囲気>保存性 のようにも感じられるのですが、ご家庭で飲むということを考えると、当店としては 保存性>>豆>雰囲気 だと思っています。
スーパーやコンビニに並んでいる数百gの挽いた豆を袋に詰めた商品はとってもお手軽でお得なのですが、開けた瞬間の香りに全振りしています。
開封直後は確かにパッケージの記載通りに美味しく、この瞬間に限れば豆の美味しさにほぼ比例します。
ところが香りがする=香りが飛んでいるということですので、開封すると凄まじい勢いで劣化します。
参考:コーヒーの味の変化は早い→焙煎後3日、挽いて1分、淹れて1分
分単位秒単位でどんどんどんどん飛んでいきます。
ご家庭ではなかなか一袋分を一気に飲み切ることは難しいですよね。
ですので、ご家庭ではいかに2杯目以降も味を保てるかということを意識する方がトータルで美味しくいただけると思っています。
そのためにめちゃくちゃ重要なのがなるべく少ない量で密閉してあるということです。
袋の中身を密閉容器に移すと少しだけ長持ちしますが、移すタイミングや容器の中の空気で劣化してしまい、やはりそんなに長くない時間で香りが全て飛んでしまいます。
そういうわけで、味を考えると1杯分や2杯分で個装してあるもの、さらにできれば真空パックや窒素充填がしてあるものだと毎回おいしくいただけます。さらに冷蔵庫や冷凍庫に入れられると最高ですね!
ちなみに大袋を冷蔵庫に入れるのは一番危険です。冷えた豆が常温に晒された瞬間、一気に周りの空気を吸収・吸湿し、味と香りが急速に飛びます。淹れるたびにこれを繰り返すとコーヒーは土のような味になってしまいますので、冷蔵庫に入れる場合は必ず個包装されたものでお願いします。
最高の一杯に出会えますように。