コーヒーの焙煎度が同じでも店によって味は違う?→主に香りと後味が違う
結論としては同じ豆で同じような焙煎度でも機械やプロファイル、操作によって味は変わってきます。
生豆は焙煎によって飲める状態になっていきます。その焙煎の過程では、コク、甘味、酸味、苦味、全て変化するのですが、ざっくり分けると
- 焙煎終了時の豆の色(いわゆる浅煎り深煎りみたいなの)
- 焙煎にかける全体の時間(短いと香りのピーク優先、長いと味の安定感優先)
でなんとなくの傾向が掴めます。
これを踏まえて
- 12〜14分程度でテカリのない若干明るめの茶色(ミディアム〜ハイロースト程度)に仕上げる
- 15分程度を上限にいわゆるコーヒーっぽい色(ハイ〜シティロースト程度)に仕上げる
あたりのどちらかを標準にして、各自工夫を凝らし、お店ごとの味作りをしているように見えます。
焙煎の色味についてはシンプルで、明るい色のものは大体香りと酸味が強い、暗い色のものは大体チョコっぽい、と理解していただいて大丈夫です。(もちろん例外はありますが傾向として。)
表題の通り、焙煎度≒焙煎の色味が同じであってもお店によって味が変わってきます。
時間をかけるほど香りが飛んで酸味と苦味だけのコーヒーになってしまうためできる限り早く焙煎を終えたいが、生焼けだと渋みや刺すような酸味の後味が出てしまうというロジックの中で、焙煎途中の火力や攪拌度、空気の取り込み量などを調整していき、豆に伝わる熱量を微調整していきます。
イメージとしては同じミディアムレアに焼いた牛肉でもお店によって味が違うというのに近いです。
中まで火を通すのか、外側をどこまで焦がすのか、柔らかさを優先するか歯切れの良さを優先するか、などなどが腕の見せ所というわけです。
参考:コーヒーの焙煎(ロースト)で味は変わる?→お肉の焼き加減と一緒
飲む側としては
- 爽やかで新鮮なコーヒーをさっと飲みたい→今時感あるお店で浅煎りを選ぶ
- 濃厚なコーヒーを時間をかけて飲みたい、または酸っぱいコーヒーが苦手→老舗感あるお店で深煎りを選ぶ
- 酸っぱいのもの苦いのも苦手だけどコーヒーの香りは好き→スタバでハウスブレンドをコーヒープレスで飲む
だけ覚えていただければ大丈夫です!
参考:焙煎する - UCC
最高の一杯に出会えますように。