コーヒーフレーバーをつけるタイミングは?→酒&料理油、スパイス&オイル、シロップの順
コーヒーは料理だ!
ということで、料理ですから、素材の味そのままだけでなく調理していただくことも多々あります。
味や香りをつけて楽しむのは紅茶の世界ではよくありますよね。
一般的にはスタバなどの季節限定メニューが一番馴染み深いかもしれません。
またはハワイアン航空のライオンコーヒーや、カルディのマンゴーコーヒーなどもこの系統です。
この香り付きコーヒー(フレーバーコーヒー 、フレーバードコーヒー)、実はご家庭でもつくることが可能です。
今回は商品開発の裏側を見せるような話なのでちょっともったいない気持ちもあります笑(もちろんお店はただ入れるだけでなく色々と美味しくなる工夫をしています。)
それでも美味しいコーヒーを飲んでいただければ幸いです。
味や香りをつけるタイミングは大きく分けて三つあります。
- 生豆の状態で漬け込む
- 焙煎後に加える
- 抽出後に入れる
生豆の状態で漬け込む
猿田彦の夜明けなどがこのタイプ。
特徴
一般的なフレーバードでイメージするものとは全く違う系統の味・香りになります。
なんというか、それこそ料理に近い香りになります。
お肉をタレにつけ込んでから焼くような感じで豆そのものが変化したような味わいです。
油であってもぺーパーフィルターで抽出すると全然ギトギトさはありません。
注意点
合わない油を入れたり、スパイスやオイル・エッセンスなどをこの段階で入れると、渋い苦い辛いなどめちゃめちゃ不味いものが出来上がるのでご注意ください。
また油系は焙煎機が汚れやすいのとチャフが張り付いて除去しにくいので、ちょっと上級者向けかもしれません。
お勧め:ブランデー、日本酒、ワイン、ウイスキーなどの香りの強いお酒、料理用の油
その中でもおすすめは、ウイスキー、バター、天ぷら油です!
意外とオリーブオイルなどは合わないのでご注意を。
焙煎後に加える
焙煎直後にかけて寝かせる、または挽いた後に混ぜ込むタイプです。
抽出の前に加えるので、抽出後のコーヒーの舌触りがほぼ変わらないのが特徴です。
ライオンコーヒー、カルディのコーヒーがこのタイプ。
焙煎直後に加える場合のメリット
- 豆のままなので作業中にコーヒーの方の香りが飛びにくく、大量生産でも品質を安定させやすい(粉にしてからだとフレーバーをつけているそばからコーヒーの香りがどんどん飛ぶ)
- 大量にどさっと付けられるので、豆とフレーバーの体積比が安定やすく、同じ香りの強さを再現しやすい(一杯分につけようとすると一滴の量がちょっと変わるだけで香りの強さが大きく変わる)
- ほかほかの状態で吸収しやすいため豆の香りとフレーバーの香りがしっかり一体化する(香りの足し算というよりは一体化みたいな。。。)
挽いた後に加える場合のメリット
- 焙煎機を持っていなくても買ってきた粉で試せる
- 一回の使用量が少ないので色々試しやすい
お勧め:スパイス、各種コーヒー用オイル
中でも是非一度お試しいただきたいのがワサビコーヒー!ミントティー的な爽やかな風味になり、新しい世界が広がります。
抽出後に入れる
一番お手軽な方法。
スターバックスの季節限定ラテがこのタイプ。
メリット
- お手軽でユニバーサル。ドリップ、インスタント、ペットボトル、紙パック、エスプレッソ、何にでも使えます。
- 味と香りがしっかりつく
- 使用量が少なくて済む
- ミルに香りがつかない(フレーバードを挽いた後の掃除は結構大変。。。)
注意点
- フレーバーシロップ以外の場合舌触りが変わる(スパイス系なら粉っぽくなる。オイルなら油っぽくなる。)
- 入れる量がほんのちょっとでも変わると結果が大きく変わるので味や香りが安定しない
- 特にシロップの場合、ほんの少し量を間違えるとほぼ香らないか逆に溶剤っぽい匂いがする。(カフェのフレーバードメニューのほとんどがミルク入りなのはこの辺りと関係がありそうです。)
お勧め:チョコレート、生クリーム、ココナッツオイル、蜂蜜、フルーツ、各種コーヒー用フレーバーシロップ
上記のワサビ含め、抽出前後のどちらも似合うフレーバーもあります。是非色々試してみてください。
最高の一杯に出会えますように。